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絶望の果てにあるもの

第8章 愛する者の代わり




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『アハハハハッ!!(爆笑)めっちゃ怖がっとるやんかぁ(笑)まぁ…ええよ。そのうち慣れるやろ♪』

「あっ…おはよう♪レンちゃん…」

『おはよっ♪桃♪』

そんとき…桃は深刻な顔をしてたんや。

『桃?どないしたん?』
「あのね…レンちゃんが前に言ってた…“陰陽道”って言うのを教えて欲しいの…」

『ええけど…あたしもあんまり知らんし…』

「良いの…レンちゃんが使えるので良いから!!ね?お願い!!」
桃が必死で頼むもんやから…
教えたんや…式神を出す方法…
遠い場所から特定の人物と会話する方法…
いろんな術を教えたんや…








『多分…桃がその術を使える事がバレたんやろなぁ…(ほかの理由もあるやろうけど、今は言わんとこ…)』

「分かった。藍染たちが攻めてきた場合は護挺十三隊で対処する。それまで…各隊…修行に励むのじゃ。これにて…隊主会を終了する。」




「レン…あの術…教えた時の約束覚えとる?」

隊主会が終わった後…
みんな帰って行く中…
ギンはレンを部屋の角に連れ出した。

『“むやみに人に教えない”やろ?』

「そうや。アレは…特殊な術や。コントロール出来へんと…大変な事になるんやで?」

『分かっとる。大丈夫や…桃ならちゃんと出来る。そう思うたから教えたんや。』

「そんな簡単に出来るもんやない事ぐらい分かっとるやろ?」

術を完成させるのに…
ギンもレンも三年かかったのである。

『いや…それが…完璧なんや。』

「なんやて!?」

『驚きやろ?あたしも…ビックリや♪』

「そうやったら…大丈夫やな♪雛森ちゃん…このまま頑張ったら隊長になったりしてな♪」

『そうかもしれへんなぁ♪まぁ…これから…たくさんやる事があるんやけどなぁ…』

「そうやったとしてもや!無闇に教えたらアカンやろ?」

『はい…ごめんなさい…』

「分かってくれたんやったらええわ。」



愛する者…
その代りにはなれない…あたしは結局…
ただの親友でしかない…この後…あたしは…
更に…この事実を思い知らされる…
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