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絶望の果てにあるもの

第7章 新たな戦い




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「しゃあないやろ?レン…どないしたん?」

『何が?』

「何か悩んでるんやないの?」

『何も悩んでないし…』

「阿散井君…居らへんから…寂しいんやろ?会いに行こか♪」

『は?せやけど…仕事があるし…』

「少しは息抜きも必要やで?レンは阿散井君が好きなんやろ?」

『別に…好きやないし…あんな変眉…』

しかし…そういうレンの顔は紅い。

「素直やないなぁ…。」
『別に…素直やなくてもええやん…』

「そんなんやと…阿散井君に嫌われてまうよ?」
『イヤや!!』

「アレぇ?どうでもええんやなかったんやないの~?」

『うるさい…////。なぁ…ギン…』

「ん?」

『いつか…決戦の日が来るやろ?藍染隊長と東仙隊長…殺さなあかんの?』

「多分…そうやろなぁ…反逆者なわけやし…」

『あたしは…アイツが憎い…幸せな生活を奪ったアイツが…けどな…桃は違うんや…あの子は藍染隊長が戻って来るって信じとるんや…それを信じて此所まで生活して来たんや。もし…死んだと聞いたら…』

レンは泣きそうになりながら言った。

「レンは優しい子やね。ボクかて同じや。大丈夫。なんとかなるやろ♪」

『うん…』

レンは泣きそうだったが…泣いてはいなかった。



ゴメンな…
レン…
あのとき…ボクが言うた事を素直に守っとるんやね…

《ふぇぇ~ん!!いたい~!!》

《レン…一人で立てるな?》

《うん…》

《ええ子や。レン。女はな…強く生きなあかんねん。滅多に泣いたらあかんよ?》

《うん!!分かった!!あたし…ギンみたいに強うなる!!》







あの頃からやった…
レンは絶対に泣かなくなった…

また…新たな戦いが始まる…
自分の敵をとるか…
友の笑顔と幸せを守るか…
そして…大切な人を斬れるか…
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