第5章 裏切りから味方へ
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「ううん…レンちゃんはあたしを守ったよ。あたしは死ぬ筈だったんでしょ?レンちゃんが助けてくれたからここにいるんだよ。藍染隊長は…もういない。死んだの…」
雛森は今にも泣きそうになりながら言った。
『なんか…余計…辛い思いさせてもうた…』
「いいの。レンちゃん…前に言ってたじゃない。女は強く生きなきゃいけないって…だから…あたしもレンちゃんみたいに強くなる!!」
『桃…そうかぁ…せやったら…一緒に頑張ろうな?』
「うん!!」
雛森はそう言って微笑んだ。
『よし…みんなに伝えなあかんなぁ…桃が大丈夫やって事。』
【皆さん…聞こえますか?こちらは…十三番隊副隊長・市丸レンです。五番隊副隊長・雛森桃は無傷です。只今十三番隊隊舎にて三番隊隊長・市丸ギン、我が隊の隊長、浮竹隊長と雑談してました~♪ご安心を♪以上…報告でしたぁ~~♪♪】
なんとも…呑気な報告が全員に伝えられた。
―バァン…
「雛森君!!無事だったんだね!!良かった…」
『イヅル。うるさい。静かに入って来てくれへん?』
「そうやで?もう少し落ち着いて行動せなあかんよ?」
「はい…すいませんでした!!」
『まぁ…それだけ桃を愛してるって事やね♪』
「なっ…////何を言っているんだ!!///僕は…そんな…/// 」
『何照れてんの?ウブやねぇ?イヅルは♪』
「そう言うレンだって阿散井君が好きなんだろ!!」
『そっ…////そうやけど?///なんか悪いんか?』
イヅルはこの発言に負けたような気がした。
自分が言えない事をサラリと言ってのけてしまったから。
でも…イヅルは雛森は友達だと力説したが…
一週間くらいは…
いろいろな噂が絶えなかったそうだ。