第3章 最強の侵入者
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「なんやろね。あの言い方。相変わらず怖いなぁ六番隊長さんは。心配せんでもええよ。四番隊ならボクが声かけてきたるから…ついておいで…イヅル…」
「はい!!」
イヅルとギンはその場を去った。
去り際にギンはレンに耳打ちした。
「レン…あんまり…感情を表に出してたらあかんよ?」
いつの間にか…
十番隊隊長。日番谷冬獅朗がいて…
雛森と何か話していたがレンは恋次を見て…考えていた。
『(分かっとる…ギンが言うたことは…せやけど…こればっかりはしゃあないやろ…?大切な人が苦しそうにしてるんやから…でも…もうやめにしよ…いつものあたしに戻らなあかん…)』
レンはその場を去った。
そんな中…
戦時特令が発令された。
その知らせは雛森にも届いていた。
―五番隊隊舎
《三番隊には気をつけな。後…市丸レンにもな…》
レンが去った後に日番谷に言われた事が雛森の頭に過ぎる。
「レンちゃんが…何をしたって言うの…?レンちゃんは…優しい子なのに…藍染隊長…あたし…戦いなんてしたくないです…!!」
―その日の夜…
東大聖壁の前。
『ギン…あの人…ホンマにやる気なんやね…』
レンは哀しそうに言う。
「そんな顏したらあかん言うたやろ?レンはホンマは優しい子や。せやから…辛いのは分かる。けどな…今は感情を押さえなあかんのや。」
ギンは優しい口調でレンに言った。
『分かっとる。』
レンが決意したように言う。
「ほら…シャンとしぃ?あの人が来るで?」
ギンがそう言うと…
藍染が現われた。
「ギン、レン。もうきていたのか。さぁ…始めるよ。」
藍染はそう言うと…
斬魄刀を取り出して…
壁に投げて…
持っていたもう一つの刀を壁に突き刺した。
そこには…見事な藍染惣右介の変わり果てた姿が現われた。
「よし…完璧だ。」
「雛森ちゃん…悲しむやろねぇ」
ギンが妖しい笑みを浮かべた。
『そうやねぇ。』
レンもそれに同意して妖しい笑みを浮かべた。