第23章 休息の時間
『本当に終わったんやろか…結局、莉緒は操られとっただけやったし…』
妖しく光る月を眺めながらレンが言った。
「どうなんだろうな…レンの力が欲しいって言ったっつう奴が上にいるってことは確かだけどな。」
拳西がレンが見ている月を眺めながら言った。
「レンの力が欲しいって言うけど襲ったり襲わなかったりよね?このタイミングで襲うことだって可能なはずなのに…」
乱菊がそう言って柿ピーを口に放り込んだ。
「たしかにそうだねぇ?あちらさんは何が目的なんだろうねぇ?」
京楽も不思議そうに言った。
「壊すことやないですか?」
ギンがそう言ってからししゃもを掴んでじゃがりこののように食べた。
「何を壊すっていうのさ。もしかして……」
ローズが何かを思い出したかのように言った。
『あたしの人生すべてを壊すつもりなんやろね…莉緒のことも、そうやし、莉緒を使ってあたしにクスリを盛って恋次から離れさせようとした。あとは、浮竹隊長に化けて、あたしを錯乱させて護廷十三隊を脱退させるか、霊圧だけで殺せるという事を周りに知らしめて四面楚歌にしようとした。あたしのすべてを壊したいんやろな。』
「ぜんぶ失敗に終わっとるやんけ。」
『そこが意味わからんとこです。仕掛けてくるんやったらマトモに失敗せんようにしたらええのに……』
『何を考えてるか分からないから動きにくいんだよねぇ…』
困ったように京楽が言った。