第23章 休息の時間
次の日…レンは莉緒が使っていた部屋に来ていた。
布団や家具は処分され…もぬけの殻。
「なにしてんねん…おまえは…」
『平子さん……昔話…聞いてもらってええ?』
「聞いたるわ…暇やし…」
流魂街の荒れた街…戌吊
子供は群れて盗みをして生活していた。
銀色の髪をした綺麗な身なりの3歳くらいの少女は迷子になってしまっていた。
「おい!お前…見ない顔だな?そんな身なりして…どこのやつだ!!」
そう声をかけてきたのは赤い髪の少年。
『季南と……はなれてしもた…ほろう…たおすから…いっしょにいく…ってだだこねて…そしたら…うわぁぁぁん!!季南~~~!!!』
『その後に季南が迎えに来てな?お留守番するのも暇やったから季南とギンの目を盗んで戌吊に行っとった。その時にいつも…影から誰の輪にも入られへん女の子がおってな?その子が莉緒やったんや…五番隊の隊長になった時に思い出したんやけど当の本人は忘れとった…恋次すらも…どうやら…藍染さんが記憶を消してしもたらしいんや…どうやったか知らんけど…なんかな…あの時にあたしだけが覚えている記憶とあの時になんで一緒に遊ぼって声かけなかったんだろ…って思ったら…気づいたらあの時…無意識に始解しとった…』