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絶望の果てにあるもの

第21章 不安定な気持ち



『姿を見なければいいんじゃないかなって…聴力とあとは霊圧の変化や違いを見分けていれば目をつぶった状態でも敵の居場所は分かる。少し前にいた目の見えない隊長さんがあたしに教えてくれた技。』

イミテートはそれを聞くと霊子となって消えた。

イミテートらはとりあえずは退散した。
次の日…レンは隊長、副隊長が呼ばれている隊首会に来ていた。


「レン?どうして副隊長まで隊首会に呼ばれてこうなったか分かっているね?」

京楽が静かに言った。


『はい…昨日…女性隊士がおかしくなったと同時にあたしの霊圧を感じたからですよね…』

「僕らに隠している事がまだあるのかい??」

京楽は今度は悲しそうに言って溜息をついた。

『ごめんなさい…えーと…あたしの感情と共に霊圧が上がってしまう状態がちっちゃい頃からあって…今まで大丈夫やったんやけど………その…えっと……』

そこまで言うとレンの顔が赤くなって耳まで真っ赤になった…

「そういうことなんか~レン、ハッキリ言うたらええやろ?」

平子がニヤニヤしつつ言った。

『言えたら…苦労しませんて…皆の前でそんなこと……』

「くっぷっ!あはははは!!」

京楽が急に笑いだした。

「レンちゃんは恥ずかしがり屋だもんね。阿散井君の事を考えちゃうと霊圧が上がっちゃうってことだよね?(これは…なにかがおかしいねぇ?でも、こんなレンちゃんも面白いねぇ~)」

京楽は優しい口調で言った…

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