第7章 Saluto【ジョルノ】
「ふッ…ははは」
1人になったジョルノはとうとう堪えきれずに吹き出した。
さっきの彼女のあの顔、あの反応。
ほんのちょっぴりの悪戯のつもりだったのに、なんて面白くて、からかい甲斐があって、─────可愛いんだろう。
真っ赤になって狼狽えるチヒロは、とても自分よりいくつも年上の女性には見えなかった。
まるで少女みたいに純粋で素直な彼女の、あの表情をもっと見てみたい。
軽くハグしただけであんなに驚くのなら、今度は腰に腕を回したら?指を絡めたら?
…本当に、唇にキスしたら?
ああ、楽しみで仕方がない。
チヒロ、火をつけたのは貴女ですからね。
イタリアーノの"反撃"は、まだ始まったばかりだ。
END of chapter
→To Be Continued…