第3章 サンドイッチ
・注意・
→作中に夢主の友達キャラが出てきます。
→友達キャラに名前がありますが、名前変換はできません。
以上問題なければ、どうぞ!
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夢ノ咲学院の学院祭は春にある。アイドル科などの専門家の学科はもちろん、普通科も学院祭の準備で大忙しだ。
「あやー! 試食お願い!」
「水瀬! 衣装が!」
普通科では、クラス単位、部活単位で出し物を出せることになってる。私は部活に入ってないからもっぱらクラスの準備を手伝ってる。一応これでもクラス委員なので。あとは友達の部活とかの助っ人くらいかな。
「あや、演劇部の裏方助っ人今回も頼めない?」
「いいよ。当番さえ合わなければ大丈夫だから」
「ありがとう、助かるよ」
クラスメイトで友達の鈴乃ちゃんは演劇部の副部長で、主に裏方管理をしている。演劇部はアイドル科3人と鈴乃ちゃんの4人しかいなくて、公演のたびに裏方の助っ人を頼まれる。おかげで照明や音響の操作は慣れっこだ。
「今回は私も舞台に上がらないときつくてね…音響はさくらに頼んだから照明お願い」
「結構忙しい?」
「あやほどじゃないよ。クラスの和装喫茶の総合支配人、衣装原案と製作にメニュー監修もやってるのに頼むのは気が引けたけど頼める人少なくてね…」
「あんまり無理しないでね? 何か私にできることあったら言ってね?」
「…とりあえず人数かな」
それから数日が経ち、鈴乃ちゃんに連れられて私とさくらちゃんはアイドル科に向かった。今日は役者さんたちが台本読みと顔合わせのため私たちも会っておくことになったのだ。
「裏方で音響と照明をしてもらう普通科の戸倉さんと水瀬さんです」
「「よろしくお願いします」」
まさか鬼龍くんがいるとは思わなかった。
部長の日々樹くんからはとりあえず役者の雰囲気を見てほしいとのことで練習を見学することになったんだけど…