• テキストサイズ

私的【イケメン戦国】泡姫~分岐エンドver.~

第7章 ~徳川家康~ end.


「きょうこは俺達に深く関わろうとしてこない。きっとそれには理由がある。
これは俺の憶測だか……俺達がこの日ノ本を大きく変える、張本人だ」

俺は黙って信長様の話を聞く。

「だがな、家康。何事にも意味はあるのだ。お前が過去に捕らわれの身になったことも、きょうこが今のこの時代に来たことも。全てにだ」


そうか……

だから、過去に捕らわれた俺と、太陽のように見えたのに……何かを引きずっているきょうこ。

似たような俺達ならきっと互いの存在を肯定しあえる。

すっと、その考えが俺の中に落ちてきた。

この時ほど信長様の言葉を、有り難いと思ったことはない。



きょうこは嫌がるかな。本当の俺を曝け出したら。

そんな想いすら、杞憂だった。

きょうこはどんな俺も……そう過去の俺も、今この時を生きる俺も、全て愛してくれる。

ただきょうこには、未来の俺を愛する姿が目に浮かばないようだった。
常に俺から一歩離れ、距離を保とうとする。

だけど俺は、離さない。


きょうこが全ての俺を愛してくれたように、
俺もきょうこの全てを愛すよ。


過去も今も未来も……


俺は俺の人生を、

きょうこ

あんたと全うするんだ。



今、俺の腕の中で小さく寝息をたてるきょうこ。



大丈夫。
俺は全てのあんたが好きなんだ。



それが俺の原動力になる。



この日ノ本を未来に繋げるための。






そして俺も目を閉じる。



俺達二人に、新しい朝が来る。
そう。毎日だ。

その毎日が……きょうこ……



あんたのいた“未来”に繋がるんだ……









家康ルート 終
/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp