第5章 ヒソカ×ト×タイケツ
『最初は変な奴だと、変態だなと思っていたが__。』
ヒドイなァ♣と呟くヒソカ。
『1ヶ月、一緒に1日1日過ごしていくうちに、惹かれていった。
この勝負に敗けたら捨てられるんじゃないかとも思った。
私が敗けるなんてそうそう有り得ないがな。』
と毒を吐く。
「ねェ、…
ボクと、付き合ってよ♥」
答えは__、
『イエスだ。』
といって私はヒソカの差し出された手を握り返した__。
ヒソカは何かを思い出したように、
「あぁ、そうだ♠」
といってを見る。
私は首を傾げてどうした?とヒソカへ問う。
「キミを連れてきて欲しいって人達がいるんだよね♦
キミの首なし馬に乗せて行ってよ♣」
『別にいいが、ヒソカ。
できれば今日は静かに…って聞いてない。』
ヒソカはギプスをはめた両腕で器用に誰かに電話をしている。
あ、終わったみたいだ。
「さ、行こう♥」
『全く…』
バイクのコシュタ·バワーに跨り、ヒソカを後ろへ乗せる。
ヒソカは両腕骨折している為、私にしがみつけない。
代わりに私の“黒い影(ザ·シャドウ)”で私とヒソカを縛る。
しばらく走った廃墟ビルらしき所。
汚らしいとしかいいようがない。
『ここか?』
「ウン♠
さ、コッチだよ♦」
といって私の前を歩くヒソカ。
その後ろを着いていく。
「やァ♣
連れてきたよ、
団長♥」
団長、と呼ばれた男は
「あぁ、いらっしゃ…」
いらっしゃいと言い終わる前に
そこにいた人達は全員ヒソカの姿を見て吹き出した。