第5章 ヒソカ×ト×タイケツ
あれから3日後。
いよいよヒソカと対決する。
私はあれから念能力を磨いたり、森へ戻って久々に“宝具”を解放したりした。
準備は万全。
本気でやらなければ、死ぬ。
本気でやっても、やるかやられるか。
私はヒソカに自分の力を見せるのは初めてだ。
それと同時にヒソカの能力を見るのも初めてだ。
確かヒソカは変化系と言っていた。
それだけでも有力な情報だ。
「やってきました!!
“休みがちの死神”奇術師ヒソカ!!
戦績は5勝2敗!敗けはいずれも欠場による不戦敗!
そんなヒソカ選手の今回のお相手は___
“黒き死神”ルーラー!!1日という脅威のスピードで200階クラスに上がってきた強さ!
そしてその強さはサダソ戦、ギド戦、リールベルト戦でおわかりの通りです!!
そんな2人の闘いが!!今!!始まろうとしています!!」
会場は大観衆でいっぱいになっていた。
ヒソカ、人気なんだなと呑気に考えたりもしていた。
だって明らかに女性客結構多いし。
『(なんだか、妬けちゃうな。)』
等と考えながら会場へ入っていった。
コツコツとヒールの音が響く。
ボウッと音を立てて炎が上がる。
「先に姿を現したのはーー!!!ルーラー選手!!
今日の相手は今までとはひと味違うヒソカ選手!!
どんな闘い方をするのでしょぉーかぁ!!!」
「いよいよだね…♣
この時を待っていたんだ…♥」
舌なめずりをしながら言うヒソカ。
そんな事は、私も同じ。
『いい試合(お遊び)をしよう、ヒソカ。』
「それでは__始め!!!」