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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第598章 ずっといっしょ…2-16


 悠紀「 話はガラッと変わるんだけどさ。兄ちゃんが就職先に、じいちゃんとばあちゃんの傍でって。□□県に引っ越した時、俺は高校を転校したくなくて◆◆県に残って。専門学校入学前には彼女が出来たからって理由で◆◆県での就職決めたけど……後れ馳せながら、じいちゃんばあちゃんの傍で、救急救命士の仕事をしたいんだ。って美春《みはる》に相談したらさ『私、おじいさんとおばあさん孝行したいって思っていたの』って言ってくれてさ。俺、この□□気に引っ越す事に決めたから」

 雅紀「ん……じいちゃんとばあちゃん喜ぶよ……美春ちゃんにも感謝しなきゃね」

 潤「たく……泣き虫だな。雅紀は……」

 智「そういう潤も、泣きそうになってんじゃん(笑)」

 和也「さすが。悠紀くんの選んだお嫁さんですね。優しいね」

 翔「僕達は不思議な縁で結ばれた仲間だよね。バラバラの地方で暮らしていたのに、悲しい事故が縁の再会をする事になった雅紀さん悠紀さん潤さん。家族バラバラになっていたのに、家族の病がきっかけで再会したサトシくんカズくんと僕。そして……○○県で交通事故を起こした佐竹さんは、病になり療養先に空気の良い静かな□□県を……それも、僕達の暮らす町を選んだ」

 智「更に不思議な事は、終末医療を主とする施設がオイラ達の町にあった」

 和也「人々を救う仕事を……と救急救命士になった相葉くんに、悠紀くん、潤くんに……」

 翔「交通事故で苦しむ人々を守る法律を変えたい。と、事故後10年で切れる時効の撤廃を訴える活動を初めた佐竹さん」

 雅紀「16年も掛かってしまったけど……心の中で、お世話になった俺と悠紀。潤も祖父母達。ともっと深く向き合いたいと思う様になったタイミングと」

 潤「あの日の事故と向き合う事出来ずにいたけれど、亡くなった母、雅紀と悠紀くんのご両親の為にきちんと向き合おうと決めたタイミング」

 悠紀「事故を起こした立場から、何が出来るだろうと考えたあの人のタイミングが……合って動き出した歯車……」

 翔.和也.智.雅紀.潤.悠紀
(本当に不思議だよね……)

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