第588章  ずっといっしょ…2-6

翌日

雅紀&潤のマンション

潤side

雅紀「悠紀(ゆうき)… 落ち着いて聞いて欲しいんだよね」

『悠紀にも伝えなきゃ…』

昨日、智と和也の話を聞いた後、雅紀が呟いたんだ

俺は苦しくて…
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悠紀「兄ちゃん？今何て？」

雅紀「その患者さんが 、俺と悠紀の… 俺達の父ちゃんと母ちゃん。潤のお母さんの車に追突した事を打ち明けた…って」

悠紀「 あの日から、16年経ってるのになんで今更…」

俺と同じ想い…

雅紀「命… 尽きる前に… 謝るべき人や事を、うやむやにしてその日を迎えて良いのか？と…考えたんじゃないか？って智くんとカズが…」

動揺してる悠紀くん…

ソファーに座り、瞳に涙を溢れさせると、テーブルに両肘を付いて俯き、肩を微かに震わせている… 悠紀くん… 雅紀の瞳も揺れている

俺は切なくやるせなくて…

悠紀「何なんだよっ… 謝りたいとかっ。俺から父ちゃん母ちゃんを奪っておいてっ」

雅紀side

そう憤った後、俺に抱きついて来て大号泣した悠紀

そうだよな… まだ小学5年生… 11歳だったんだ悠紀は…

そう思ったら俺も涙が出て来て止まらなくなって

悔しくて… 悲しくて… やるせなくて…

二人で抱き合いながら 泣いていたら潤が… 俺達を抱きしめてくれたんだ

潤も… 小刻みに震えているのが伝わって来て…

一緒に泣いてくれたんだ…

潤… ありがとう… 心強かったよ