第558章 秘密の館の秘密の住人 2-16

診療所

潤side

ガチャ

潤「 兄上!アイツらを捕まえて警察に突き出して来ました!」


早く皆に 結果を伝えたくて。良く確かめもせずに、叫びながら ドアを開けた瞬間

悲しい響きが…翔が大号泣 してたんだ

皆も泣いていて

潤「何があった？」

雅紀にそう聞くと

雅紀「あのね、翔ちゃん一枚だけは持ち出す事が出来たけど…大切なお母さんとの思い出の写真が…他の荷物とともに燃えちゃったんだ…」

兄上に抱き付いて泣いている翔

俺も胸がギュってなって…兄上が、翔の背中をさすりながら、きっとが落ち着いたら、こう言うんだろうなって分かってはいたけど…

潤「兄上？翔香さんが節目節目に、翔と二人で写した写真を兄上に送ってきてくれてましたよね？」


瞬間、兄上の胸に顔を埋めていたが翔ピクって肩を揺らして。すがるように上目遣いで兄上を見つめて


泰「翔が落ち着いたら…と思ってね。翔の母親の翔香さんは。とても出来た人でね。翔の誕生日とか大切な日に写した写真を、きちんと写真館で撮ってもらって私にも送ってくれていたんだ」


翔「父様…」

智「翔が、持ち出せた写真…翔と、翔香さんと、父上の写真も写真館で写した物ですね」

泰「ああ、 私にとっても 宝物だよ」

翔「 もう二度と見れないと思ってた写真 …父様も持ってるの？」

泰「ああ」

和也「良かっですね…翔ちゃん」

再び泣き出した翔

雅紀「翔ちゃん、今度僕にも大切な 写真見せてね」

翔「うん…」

潤「無事でよかった…」

翔「潤叔父様… 助けてくれてありがとうございました」

潤「翔…」

翔「智くん、和也くん、雅紀くん…助けに来てくれてありがとう」

智「翔…」

和也「翔ちゃん」

雅紀「翔ちゃぁん」