蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第532章 夢でしか逢えない2-8
翌日
保健室
雅紀side
俺は今、翔と相対している
翔は保健室のドアを背に、俺はカーテンで目隠しされたベッドを背にして
翔「相葉先生!何でサトシくんと、カズくんに変な事吹き込んだんですか!」
雅紀「まぁまぁ、翔落ち着いて…」
翔「先生!誤魔化さないで下さい!」
翔が ほっぺた真っ赤にして、激昂している
翔の視界には見えない様に、後ろのカーテンの中から、俺の腰の辺りをトントンと叩く合図が…
雅紀「ゴメン翔」
《ね.つ》
俺の背中に《ね.つ》と、カーテンの奥にいる生徒が指で書いて来て
うん。俺も気がついてんの
翔「相葉センセのせーで…ヒドイ目にィ」
ヤバい翔のヤツ呂律が…
雅紀「翔? 体調が万全になったらさ、何度でも俺の事怒って良いから… な?今は少し休もうか?」
翔「うん…」
怒ってた割には、あっさりと素直に頷いた翔
辛いんだな…可哀想に…
雅紀「さて、二人に連絡するかな…」