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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第508章 色香を隠していても… 2-8


その頃の翔

翔のマンション

ガチャ…

(き…た)

ガチャ


翔「…」

「…」

翔「随分堂々と入ってくるんだな」

鉢合わせして一瞬は驚いた顔したのに、全然危機感の無い顔で

「櫻井くん…」

どこか嬉しそうに言ったんだ

翔「不法侵入だぞ」

初めの頃はバレないように注意してたヤツも、最近は存在をアピールして痕跡を残したり…

(なんだ…コイツっ)


リビングの中ズカズカ入って来たと思ったら、俺の左斜め前のソファー に腰掛けやがった!

翔「オイっ!何勝手にっ!」

バカだ…俺… 何で一人で解決出来るって思ったんだろう
コイツに10何年間も苦しめられて来たって言うのに…


富永「櫻井くん…翔くん…同居人がいるんだね…俺とも会ってよ」

翔「意味わかんねぇよ…」

チクッ

あの強烈な痛みがへそ回りと、背中に…

富永「 驚きだよね 二人も… だったら俺の事も受け入れてくれるよね?」

コイツは人の身辺を 調べてたって事か…

翔「 幼馴染だよ。なんならもう二人いるよ。泊まった事はないけど」


何でこんなバカの相手をご丁寧にしてんだ俺…

富永「引っ越すの?荷物…だったら俺と…」

翔「何ふざけた事言ってんだ?言ったよね。 もう二度と俺の前に現れるなって? 俺は約束を守らない人間がこの世で一番嫌いなんだよ!じゃあな… 住む処を奪ってくれてありがとう 。もう二度とこの家には戻らないよ」

昔みたいに脅せば言う事を聞く… そういう感覚なのか?
相変わらずと言うか…一生治らないんだろうけど…

本当に救いようのない男だな…

なんか背中の方で叫んでいたけど…振り向かずにマンションを後にした

しばらくして、マンションから慌てた様に出て来て
車でさって行った富永…

ヤバイな… 警察に届けないで自分勝手に探ったりとか
サトシくん、カズ、マサキにジュンに相談もしなかったし…

一人ではどうにも出来ない事だったのに…

翔「 とりあえず…怒られる為に帰ろう…」

カズのマンションに戻ったんだけど
サトシくんと揃って留守で

緊張して帰ったんだけど …フワッて緊張が溶けた瞬間

あの痛みがまたっ

翔「痛っ」

耐えられない痛みでフローリングの床にうずくまると


意識が… 遠のく感覚がしたんだ…




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