第507章 色香を隠していても…2-7

同日 午後 14:00

探偵事務所 応接室

「すみません。休日ですよね？お呼び立てして申し訳ありません」

智「いえ。何か分かったらいつでも連絡先下さい。とお願いしたのはこちらですから」

和也「失礼ですけど。依頼した時に対応して下さった、所長の沢渡(さわたり)さんから担当が変わったんですか？」

依頼した時に、話をした沢渡所長の他に、もう一人同席していた

沢渡「はい。前回貴方方が帰られた後、こちらの本間から、自分に担当させて欲しいと申し出がありまして」

( 自分から？申し出？)

本間「初めまして。本間俊雄です」

(本間？どこかで聞いたような…)

本間「…実は私、対象の男とは高校の同級生でして。…櫻井翔さんとも」

和也「あ、パン事件の!」

智「何それ？」

和也「覚えてません？翔ちゃんが富永に決別宣言した後に、どこかに電話をかけたの？その時の相手の名前が『本間』だったの」

智「あー!相変わらず、すげぇなカズは。良く覚えてんねぇ」

和也.智「てか、対象の男『富永』で決まりじゃん…」

本間「そうなりますね…」

沢渡「 すみません。私は他の業務がありますので抜けさせてもらいますね」

所長の沢渡さんが応接室をでた後に

本間「櫻井さんの身辺を調べながら実は、大野智さんと二宮和也さんの事も少し…相葉雅紀さん、松本潤さんを含めて櫻井さんと幼なじみなんですよね？」

この男は
個人的な理由から担当した事を明かして来たんだ

智「はい。我々と貴方は同じ思いから…翔ちゃんを守る為に調査をする事にしたって事ですね」

本間「同じ思いでも違う『俺がお前を許した時、こっちから連絡する。それまで待てるんなら本当の意味でお前を許してやる』って言われた俺と、いつも傍にいる事を許された貴方達とは…」

和也「今までは、パン事件や高校時代の事で貴方の事…けど翔ちゃんを助けたいとう本気が伝わって来ましたから」

本間「…富永は櫻井さんのマンションの合鍵を造り、留守中に侵入しています」

和也.智「…」

翔ちゃんを…ストーカー