蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第502章 色香を隠していても…2-2
翔のマンション
マサキの勤めるbarで
お開きという事になったから
タクシーで一人
自分の マンションに帰ろうとしたら
智『 は?今日はオイラのマンションに帰る日でしょ翔ちゃん?』
和也『翔ちゃん、週末は交代で俺かサトくんの部屋に集まる約束でしょ?』
和也.智『 ていうか。もういい加減3人で暮らす事承諾してよ翔ちゃん!』
そう言われてしまうと
断る理由がなくて
『分かったから着替えとかだけ取りに戻らせてくれ』
サトシくんと、カズには
タクシーの中で待ってて貰って
部屋に戻って来たんだけど…
--
俺には週末逢う位が丁度どいいんだ…
サトシくんとカズの側にいるのは心地いいよ
けど… 人が怖いんだ
毎日一緒に同じ空間で生活してたら
二人は絶対にそんな俺を嫌になる…
だから …同居なんて…
ぇ?
翔「微妙に何か違わない?」
違うどころか…
朝…リビングのテーブルに
並べたリモコンの位置が変わってる…
翔「 誰か部屋に入ったって事?」
なんでかその時俺は
妙に冷静に原因を分析してた
翔「昨日… イヤ、一昨日?仕事終わって帰って来た時、認証番号を俺が押して、エントランスに入った時…後ろから付いて入って来た男がいたよね?同じ12階で降りてさ…」
マンションって言っても
そこまでセキュリティがしっかりしている
マンションじゃない訳
普通にマンション内に入って来て
エレベーターに乗って普通に降りたから
マンションの住人て思い込んだけど
そうだよね
時折さ。マンション入口の玄関で
かち合った時に暗証番号を押して
自動ドアが開いたタイミングで
一緒に入り込んで来る人いるもんね …
本来なら
自動ドアの暗証番号押さなきゃ
入れないのに…
『これだと、このマンションの住人じゃない人も、入ろうと思えば入れるじゃんね?』
セキュリティの甘さに
不安を覚えた事あったんだったっけ…