蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第498章 花(華)の屋敷2番外編1
ジュンの実家
ジュンカ「ジュン…本当に愚かな子…貴方が自分を犠牲にして私を… 貴方の大切な人達守って皆が喜ぶと思うのですか?」
ジュン「母上。申し訳ございませんでした。却ってご心配おかけして…」
ジュンカ「私のジュン。貴方が無事なら良いのです。きつい事をしました。ごめんなさいね 。お願いよ。貴方自身を貴方が愛して。自分を大切にして下さいね…」
ジュン「はい。母上 *旅籠屋 の仕事は 重労働故、 大変ではございませんか?お身体にはくれぐれも気を付けて下さいね」
ジュンカ「雪彦(ゆきひこ)さんの… 亡くなられたお父上の愛した旅籠です。 旅人の話を聞いて思いを馳せたり、やりがいのある仕事ですからね。苦ではありませんよ」
ユキ「ジュン。婿養子に来て下さった咲都(さくと)さんと力を合わせて、私が『旅籠屋.松屋』を守ります故。秋には貴方の甥か姪が生まれます。心配せずに貴方は貴方の場所で幸せになりなさい」
ジュン「姉上…ありがとうございます」
マサキの実家
マサキ「お久し振りです。父上。母上」
イト「まぁマサキ…立派になって…」
マサキ「母上…お逢いしとうございました」
マサト「噂で聞いているぞ。『食事処.花屋敷』に腕の良い料理人がいると…頑張ったな」
マサキ「父上…ありがとうございます」
イサキ「兄上。私も兄上に負けぬ様『食事処.冴乃里(さえのさと)』を、これまで以上に繁盛させる故、兄上も頑張って下さいね」
マサキ「ありがとう…イサキ」
イト「マサキ… 体を厭うて頑張って下さい。 又…顔を見せに来て下さいね」
マサキ「ありがとうございます…母上。又逢いに参ります」
*
旅籠(はたご)とは、旅人を宿泊させ、食事を提供することを業とする日本の家のことである。旅籠屋(はたごや)
父上、母上、イサキ。私はこの先守るべきお人。ジュンさんと力を合わせて生きて参ります