蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第489章 花(華)の屋敷 2-17
伊織side
ショウ様… ジュンご無事で…
一軒の家に吸い込まれて行ってしまわれたショウ様にジュン様…卑劣な手口で呼び出されたのだとしたら…一大事に触れ気持ちがグワッと高ぶりそうに…
伊織『ショウ様!ジュン様!』
辿り着き襖を、開け飛び込んで来た光景に…
伊織『サトシ様、カズ様、マサキ様が助けに来られるはず!それまで出さないように押さえつけるんだ!』
用心棒と二人、卑劣な男二人は 押さえつけて…
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バンっ
カズ「ショウ様!」
サトシ「ショウ!」
マサキ「ジュンさん!」
魔織「兄上!」
サトシ様に、カズ様、マサキ様と兄上が叫びながら飛び込んで来られて
二人が並んで布団に横たえられている姿に
サトシ「ショウ!?しっかりしろ!」
カズ「キサマら…ショウ様に何をしたぁっ?」
マサキ「ジュンさん?しっかりして…」
怒りが最高潮に達したのが感じられて…
意外にも怒りを露にされたのは…
マサキside
マサキ「ジュンさん… 殴られたのてすかっ?」
美しい、白い… 左頬は腫れ、紅い唇からは血が…
何の迷いも無く
マサキ「ジュンさん!ジュンさん!」
怒りに、我の、感情の高ぶりを抑える事が出来ぬ程
マサキ「貴様らぁ!…」
怒りの元の、男達に視線を移すと、『花屋敷』の用心棒の屈強な男と、伊織に両脇を抱え込むように捕らえられている
私が、殴り掛かろうと身構えた瞬間
伊織「マサキ様!!この愚劣な男に手を上げてはなりません、その瞬間に、貴方様も愚劣者に成り下がります!お気持ちは分かります!しかし、落ち着いて下さい!」
マサキ「伊織…」