第484章 花(華)の屋敷 2 -12

噂とは時に形を変えて広まる物だ…

サトシ「本当に許せねぇな…真実をねじ曲げて…真実を嘘で塗り替えるのが目的な感じがする」


『ショウ様とジュンさんは、お母上様を守る為に人情沙汰になったと分かっています。けど…』

サトシ「きちんとした経緯を花屋敷の皆に説くか…私は」

カズ」町人に向けて、花屋敷が今の花屋敷となったか書いてみます」

マサキ「子供達に、不安がる事は無いよ。と話をしてみます」


サトシside

-大広間-

サトシ「みんなに集まってもらったのは 、今回の事で 分かった事とかを報告するだめだ。 二人の男達が事実を捻じ曲げて噂を流布しているという所まで掴んでるんだ。 皆 、巷に溢れてしまった噂を心配して、子供達が傷付けられたりするのを恐れたり。 しばらくは、花の家を休ませたいと思うのは親として当然の事だ。 事件が解決するまでは、呉服屋花屋敷を、食事処花屋敷に、花の家を閉めようと思う。絶対に愚かしい噂を広めた奴ら捕まえてみせる!と約束する」

皆、花屋敷の成り立ちを聞いておくれ

サトシ「昔、私の父の耕太は母のさわに恋心をを抱いた。 さわの『お金持ちの旦那が気まぐれ起こして、娘達と遊ぶよりもそのおカネで、娘達を自分の屋敷の女中にしてくれる。とか、女中を欲しがっている家に紹介してくれて、娘達はその家で働く。とか。果ては旦那が、躰ではなく娘達の情を欲しい。って思って身請けしてくれる。妻にしてくれる… なんて事を、花屋敷と旦那達が協力して… 』 語った夢を叶えたいと思って、今の花屋敷の形に作り変えたのだ。それが真実なんだ」


『一見、呉服問屋に、 食事処 、花の家等かつての花屋敷の者達の、生活を面倒見ている様で裏では…悪どい商売をしている』

…その悪どい事はかわら版には書かれていなかったがな…

『…すみませんこんな酔狂な事。忘れて下さい。耕太さん…』

母の夢は、気高い物なのだ

嘘で汚されたくは無い!