蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第449章 キミの声が聞きたくて 2恋人達編7
翔side
カズくんは俺に『不安なんか抱かせません』って。俺が不安な時に『大丈夫ですからね』って安心をくれるんだ
俺を暗闇から救いだしてくれたんだもん。俺自身の問題なの…
チュッ
カズくんにキスされて、身体中に甘い痺れが走る。けど次の瞬間にいたたまれない気持ちになっちゃうんだ
俺はどうしたらいいの?
《固まってんじゃない!俺を満足させろよ》
忘れたい声…
カズくん?俺、何したら良いの?
和也side
ショウちゃんの身体強張っちゃってる…可哀想に…
…両手を胸の前で組んで。ショウちゃんは恐怖心から目をギュって瞑ってしまってるんだ
あの男がショウちゃんにした事が俺は許せなかったんだ
一方的に、自分の快楽だけを優先した情事で、相手に深い心の傷を残したんです…罪は重い…
和也「ショウちゃん?目を開けられますか?」
なるべくゆっくり、安心出来る声音でショウちゃんに話掛けますからね
翔side
カズくんの優しい声…ゆっくり目を開ければカズくんが微笑んでいて
和也〔ショウちゃん。ふたりで気持ち良くなりましょうね?〕
カズくんの唇の動きで、カズくんの想いを知るの
和也〔ショウちゃんは、俺を気持ちよくできない。どうしたら?って考えてるでしょ?俺ね、一方的に快楽を求めるのなんて望んでませんからね。俺がショウちゃんを愛して、ショウちゃんが気持ちよくなったら、俺も気持ちよくなれるんですからね?心配しないで、俺の愛撫を受けて下さい〕
カズくんの優しい言葉を。一字一句聞き漏らしたくなかった…
翔「カズくんはいつだって俺の想いを直ぐに察してくれるね」
和也side
ようやく安心した表情を浮かべたショウちゃん
和也〔ショウちゃん怖くしません… 俺に委ねて?〕
その瞬間 、俺の左の二の腕に遠慮がちに触れてはにかんだ様に微笑んだショウちゃん
(ショウちゃん… 微笑むのも、腕に軽く触れるのも反則ですってば…)
俺は、ショウちゃんの右手に、俺の右手を。恋人 繋ぎすると
和也〔ショウちゃんは小悪魔ですね。たまらない〕
チュッ
ショウちゃんの、プルンとした魅惑の唇にキスして
和也〔ショウちゃん一緒に愛し合いましょう?〕
翔「カズくん…」