蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第447章 キミの声が聞きたくて2 恋人達編5
翔side
サトシくんは俺に『不安なんか抱かせないよ』って。俺が不安な時に『任せろ』って安心をくれるんだ
俺を暗闇から救いだしてくれたんだもん。俺自身の問題なの…
チュッ
サトシくんにキスされて、身体中に甘い痺れが走る。けど次の瞬間にいたたまれない気持ちになっちゃうんだ
俺はどうしたらいいの?
《何固まってるんだ?俺を気持ち良くさせろよ?》
忘れたい声…
サトシくん?俺、何したら良いの?
智side
ショウちゃんの身体強張っちゃってる…可哀想に…
怪我しない様に補聴器を外してるんだけど…ショウちゃんは恐怖心から目をギュって瞑ってしまってるんだ
あの男がショウちゃんにした事がオイラ許せなかった
一方的に自分の快楽だけ求めて相手を思いやる事の無い情事は、情事じゃなくて暴力でしかないんだよっ
智「ショウちゃん?目を開けられる?」
なるべくゆっくり、安心出来る声音でショウちゃんに話掛けるの
翔side
サトシくんの優しい声…ゆっくり目を開ければサトシくんが微笑んでいて
智[ショウちゃん。ふたりで気持ちよくなるんだよ?]
サトシくんの唇の動きで、サトシくんの想いを知るの
智[ショウちゃんは、オイラを気持ちよくできない。どうしたら?って考えてるでしょ?オイラ一方的に想いをブツケルのなんて望んでないよ。オイラがショウちゃんを愛して、ショウちゃんが気持ちよくなったら、オイラも気持ちよくなれるんだからね?心配しないで、オイラの愛撫を受けてみて?]
サトシくんの優しい言葉を。一字一句聞き漏らしたくなかった…
翔「サトシくんはいつだって俺の想いを受け止めてくれるね」
智side
ようやく安心した表情を浮かべたショウちゃん
智[ショウちゃん怖くしないから… オイラに委ねて?]
その瞬間 、オイラの右の二の腕に遠慮がちに触れてはにかんだ様に微笑んだショウちゃん
(ショウちゃん… 微笑むのも、腕に軽く触れるのも反則だってば…)
オイラは、ショウちゃんの左手に、オイラの右手を。恋人 繋ぎすると
智[小悪魔ショウちゃん。たまんないよ]
チュッ
ショウちゃんの、プルンとした魅惑の唇にキスして
智[ショウちゃん一緒に愛し合おう?]
翔「サトシくん…」