第423章 復活Love 2-11

和也side

和也「ねえ、見過ごすなんて事出来ないんだけど…翔ちゃん…そのほっぺた…まさかあの佐柄に…じゃないよね？」

満面の笑みとはいかないけど。でも、この所、表情の優れなかった翔ちゃんが儚い笑みを見せてくれてさ。その場が少し和んだんだけど…俺は気になってしまって…智も同じだと思う

翔(…)

智「翔ちゃん!もしそうならダメだかんね!」

智side

物凄い分かりやすいリアクションで、黙り込んじゃった翔ちゃん。ね？翔ちゃん…オイラと、和也はいつも思ってんだよ？何で大切な事話してくれないのっ？て

智「オイラ達が頼りないから何も話してくれない…」

和也「俺達が頼りないから何も話してくれない…」

雅紀side

潤「カズ…サトシ…」

和也くん、智くんの切ない想いが痛いほど伝わって来たの。それは潤ちゃんも同じで… そんな潤ちゃんの呟き…琉さんを…想っていた潤ちゃんは今何を思っているんだろ？って

翔「違うよ!和也くん、智くん!」

雅紀「翔ちゃん…」

潤side

翔くんは、ハッとした様に言ったけど…『翔ちゃん…』と呟いた雅紀… いつだったか。雅紀も同じ事『俺、翔ちゃんの想いとか吐き出させてあげたい。聞いてあげたい。って思ってたんだけど…上手くいかなかったんだ』…って …親友としてよりさ…ホントは？

翔side

何でも話して欲しいか… そうだよね？こちらから何も言わないのに、僕の事分かってくれない。とか、思うの間違いなんだよね…ごめんね和也くん、智くん…


翔「あれ？」

鞄の中に…

遥「翔ちゃん？」

翔「携帯が無い？」

琉翔「翔？どうしたのか？それともその方の怪我に関係あるのか？佐柄に…」

佐柄に取られたんじゃない…ここまで来て…

翔「そんな…どうして…やっと…」

トゥルル

電話？

琉翔「はい。櫻井です。え？は、はい…はい…連絡ありがとうございました」


父さん？

遥「琉翔さん？」

お母さん…

和也くん、智くん、雅紀、潤さんが心配そうに父さんを見つめてる…

琉翔「警察からだよ。翔 、携帯を、喫茶店のマスターが拾って届けてくれたそうだ。そして、喫茶店のマスターが 見聞きした事を話してくれたそうだ…」