蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第422章 復活Love 2-10
瞬間…僕の瞳から… なんか…
色ん想いの混じった涙が…溢れて来たんだ…
ソファーの真中に座り、父さん、お母さんに挟まれている僕
翔「琉兄さんが…」
遥「バカな子っ、翔ちゃん…」
まだ何も言ってないのに、 お母さんは僕をギュウギュウと強く抱き締めながら
遥「バカな子ね…」
呟きながら泣いてるの
琉翔「翔は翔のまま、生きなくてはならないんだよ。 愚かな私のせいだね。私も次男でやはり、両親は長男である兄を… それを見て育って。子供が出来たらその様な事はしない。と誓ったのに…いつのまにか親と同じ様に… 同じ次男の、翔の寂しさを一番分かってあげられる立場の人間だったはずなのに…」
遥「琉翔さんだけの責任じゃないわ。 私は… 貴方ごめんなさい…貴方のご両親との関係に悩んでいたりで、 貴方に意見をしたりしたら…貴方との関係が壊れたり、 嫌われたりするんじゃないかって…自分の想いを優先したの…琉ちゃんと、翔ちゃんを苦しめたのは私…」
僕はバカだ… 両親を泣かせて…両親にこんな事言わせてしまうなんて…
和也「ダメだよ。翔ちゃんが」
智「翔ちゃんとしてじゃなくて」
雅紀「琉さんとしてなんて」
潤「琉が喜ぶはずねぇよ」
和也.智.雅紀.潤「翔ちゃん(くん)は櫻井翔じゃなくちゃ!」
僕は…僕は…
翔 「僕はただ、兄さんの生きた証を残してあげたかった…」
和也.智.雅紀.潤「だったら尚更、琉が生きた証を…翔ちゃんが… 曲を兄弟二人で作った形にしてさ」
凄いや。和也くん、智くん、雅紀、潤さん、 一語一句間違わない、同じセリフだ… とか変なとこ感心しながら
翔「さすが。和也くん、智くん、潤さん。兄さんが曲を作ってたの知ってたんだね?友達だもん。そうだよね」
雅紀「そうなの?俺、翔ちゃんの友達なのに知らなかったよ?」
和也「さすが。相葉氏…」
智「そこが雅紀くんの良いとこじゃんね」
潤「ホント雅紀らしいな」
翔「黙ってたからだよ。雅紀くんには…」
遥「翔ちゃん、大切なお友達には何でも話しなさい…これからはね?」
琉翔「そうだな。翔…私はともかく遥にはもっと沢山色んな事を話してあげて欲しい」
僕は素直に嬉しかった…父さん、お母さんに愛される事
和也くん、智くんの想い。雅紀くん、潤さんの
友情が嬉しかったんだ…