蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第360章 笑って生きて行く2-1
2020.1
『ご長男が亡くなられて、その日に児童福祉施設でお会いになった貴方を、引き取られたんですよ』
また…見ちゃった…
夢…
何時だろう?
7時(19:00)に勉強するって部屋に戻ったんだよね?
翔「8時(20:00)っ?僕、何も勉強しないで1時間も寝ちゃってたの?」
でも、何か変だ …?
床に座って… 学校の支度して… でも、なんか体がだるくて進まなくて…
翔「調子悪い…」
その頃の 和也.智side
-リビング-
和也「智…」
智「和也…」
嘘だろ?
翔ちゃんが、朝起きて来ないとか…
一大事!って頭の中では分かってんのに…余りにも、いつもと掛け離れた事が起きると
人って、正常に思考が働かなくなるんだね?
和也「いくら学校迄5分たって遅すぎますよね?智」
もう、8時10分
20分には学校に…
智「和也… 現実を見ようか?翔ちゃんに何かあったんだ…」
智… だって、頭の中ゴチャゴチャなんだよね?それでも智は、俺の意識を現実に戻そうとしてくれて…やっぱ兄貴だなって…
和也に、現実を見ようか?って言いながらオイラ自信が見れてないんだ…でも、瞬間、和也が行動を起こしてくれて…
-翔の部屋-
ガチャっ
智.和也「翔ちゃん!?」
翔ちゃん、床にペタって座って静かに 涙流してんの。俺、そんな翔ちゃん見て俺も泣きそうになっちゃってさ。けど、冷静に冷静にって…不安で泣いてんだよね?翔ちゃん…可哀想に…
翔ちゃんの性格じゃ、学校の支度昨日のウチにさ。けれど、床に教科書とか色んな物散乱してるし。翔ちゃんがだよ?その中心に翔ちゃん、床にペタッて座り込んで泣いてるんだ。可哀想に…
翔「サトシにぃ、カズにぃ、夜?朝?」
初め意味が分かんなかったの
けれど、翔ちゃんの中では、夜の8:00(20:00)だと思ったのに…
智「翔ちゃんおはよう」
翔「学校遅刻…」
和也「翔ちゃんお休みしようか?」
翔「うん…」
翔ちゃんは、凄い頑張り屋さんなんだ。 少し体の弱い子だから
『休もうね?』ってこちらから言う事はあるけど
自分から『休みたい』なんて一回も今まで言った事が無かったんだ…