蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第357章 花冷えの季節 2 番外編 2
潤side
マジあり得ないんだけど…
悪魔の雅紀さんと、カズさんと、智さんが揃うと…俺と翔くんにとっては、不利益な事しか 起こらねんだけど…
カズさんと、智さんに対抗して変なスイッチが入った雅紀さんは
雅紀「潤もね、3人兄弟妹の真ん中で、お兄さんと、妹さんがいるんだって」
潤 「『潤は良い子だから』って…何?って…」
翔「分かる…『翔が一言えばしてくれるよ』って何って?」
その瞬間、雅紀さんも、カズさんも、智さんも、綺麗な瞳に涙を溢れさせたんだ
俺は…翔くんも?ビックリしちゃったんだよね
潤「誰も雅紀さんの事なんて!」
翔「誰も智くんと、カズの事なんて!」
雅紀「うん。でも、一度俺の不用意な言葉で、潤を傷付けて泣かせた事あったじゃん」
あったけど…
和也「え?潤くんが泣かされる事なんてあるの?」
翔「カズっ!」
和也「って事だよね?マァ?」
智「なるほど…イメージ…か…」
翔「智くん?」
雅紀「ね?俺『潤は純粋だなぁ』ばっか言ってたんだよね。初め『そんなんじゃねぇよ』って反論してた潤が返しして来なくなってさ。俺、勿論、潤は、小悪魔で天の邪鬼なとこもあるよな。って 思ってたんだよ?けど、ある一面だけを、そればっかりさ。で、潤はその時なんて思ったんだっけ?」
潤「『この人も、俺の外側しか見てくんねんだ』」
雅紀「潤と仲良くなりたかった俺は、とにかく謝って。言葉ってさ、特に言われた方の受け止め方で…褒め言葉のつもりで言ったんだって言葉も、その人にとっては毒になる事もあるんだって…」
潤「雅紀さん…」
翔「雅紀くん…」
雅紀「同じ様な事が、カズと智さんにもあるんだよね?その時、感じた事。二人は引っ掛かってるんだよね ?」