蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第343章 花冷えの季節2-2
翔「…智くんは『自由人』で、人に余りアドバイスされるのが好きじゃないから。幼馴染みで、カズのマネージメントしている、雅紀くんの知り合いの、潤くんにマネージメント頼んで。少ない人との絡みで済むようにって… 絵や、フィギュアの制作のインスピレーションを得るために、趣味 仕事の両方を兼ね備えるには?って、 船の船舶免許までとって… 時折 遠くへ出かけて行くのに…カズも、映画、舞台、ドラマ… 脚本や演出の仕事が、ひっきりなしに依頼が来るのに… 『開拓者』で才能のあるカズなのに…幼な馴染みの雅紀くんに… 言葉に語弊があったね。雅紀くんも、潤くんも、マネージメントの腕前はトップレベルだもん。彼らに面倒を見てもらいたい人は引く手あまたなんだもの。そんな四人が、 たまたま、俺が習ってたピアノ教室の先生から、体調崩した子の代わりに『コンクールに出てみない?』って頼 まれて出た大会で、たまたま優勝をしちゃった俺が…心配だから…雅紀くんは、俺のマネージメントまで… やりたい事やりたいように出来ない… そんなジレンマ抱えてるんでしょ?智くん、カズ?『翔ちゃんが世間になんて… 』って…ずっと言ってるもんね?」
何でこんな事、言っちゃったんだろう?
違うの。分かってんの
『少数精鋭の仕事』
しか受け入れ受け付けないのは、本当に世に出したいもの作りたいからだって
智くんも、カズも…
『自由にモノ作りをしている』
智くんと、カズなのに、俺だけは、色々
『 あの仕事はちょっと』
『この仕事はダメ』
って言われるのが時に
イヤだって思ってたから?
八つ当たりで、バカな事言っちゃった俺…
もう、恥ずかしくて俺は…
和也「翔ちゃん?俺と、智にぃ、そんな事 思ってる訳ないでしょ?」
智「翔ちゃん?言い方間違えたね?オイラと、カズ…」
うん。心から、そう思ってくれてるのはね?心が冷静の時なら分かるはずなのにね…
その時の俺は…
(もう、ムリ… 俺みたいなのがいたら、智くんと、カズが駄目になっちゃうっ)
ダッ