蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第336章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 番外編3
-カラン-
翔side
翔(ぇ?)
かろうじて 声を、出さないでいられたのを、俺は、俺を褒めてあげたい
こんな偶然 ある?
父に
翔汰『これからの事を話し合おう』
って誘われてさ。父の車で二人で来たんだけど…
喫茶店のドアを、開けた瞬間、視界の右側に飛び込んできたのは…
一番奥のスペースに、並んで座っていた雅紀にぃと、潤にぃ…
『休日だし?偶然だねぇ。同じ喫茶店で破って…』
二人だけなら、で、済むけどさ
俺と父に背を向け座っているのは… カズとサトで…
これって。どういう運命のいたずら?って
思わず天を仰いじゃったよ
同じく気付いた父が、 一瞬、驚いた顔して
カウンター席。 入り口近くの席を、つまり4人の席から、 一番離れた席を選んでくれて…俺を更に奥の席に座らせてくれて
雅紀にぃと、潤にぃと、カズとサト
直前まで何を話していたのか
一瞬で 理解してしまって
そして俺は
雅紀にぃ、潤にぃ
カズとサトの
想いに
凄く嬉しくて
涙が、溢れたんだ…