蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第332章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 恋人達編 8
智.和也side
(智)一応出来上がったお粥を卓に並べて…あ、オイラと、二宮くんの分もね?
(和也)翔センセ、 オリーブオイルを 食卓に置いたけど 、それを使わないのかな?
-パク-
翔(…)
和也.智「し、翔センセ! 塩を入れすぎたんです!あの…作り直しますからっ!」
翔「…少し…味覚が戻ってる…」
智「塩加減、間違えて…」
和也 「しょっぱ過ぎる …とかじゃなくて?」
翔「違う… 最後に一摘まみ足したのが間違いだ。って気付いてるし、ついでに言うなら、卵入れた後、かき回しちゃったの失敗だなぁ。って思ってたから…」
和也.智「翔センセ… ストレートにズバッと来ましたね…っ?翔センセ?」
翔センセは、中々な辛辣な言葉とは裏腹に、 ブワッて表現が ピッタリ
両方の目からブワって涙溢れさせて…
翔「味する…少し…」
図々しい考えだけどさ。でも、オイラが、翔センセの気持ちを溶かしたから味覚が戻ったんじゃねぇかな?
ナンテ…
図々しい考えだって思うよ?でも、俺が、翔センセの気持ちを溶かしたから味覚が戻ったんじゃないかな?
ナンテ…
-チュッ-
翔「…な、何でキス?」
智「翔センセ… 恋だの愛だの考える余裕ないの分かってます。オイラ達の想い受け入れられるか…試してみませんか?」
和也「翔センセ… 順番逆ですけど、ほんの少しでも俺達の事受け入れられるか…試してみませんか?」
翔side
展開早すぎ… けど、今日は何回も
和也.智『一世一代の告白。冗談じゃありません。翔センセ…好きなんです』
とか
智『翔センセと、オイラ』
和也『翔センセと、俺』
和也.智『運命の相手ですね!」
って想いを示してくれたから
二宮と大野の思いは伝わって来てたんだ…
けどっ… だからって、俺ってば…
翔「まず飯食わせて…」
そう、答えちゃった上に、 更に自ら
もう… 何を思ってそんな事言っちゃったんだろう?
っていう様な事を
二宮と大野に提案 してしまったんだ…