蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第324章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ19
自宅 雅紀&潤の部屋
潤side
部屋の、ソファーに並んで座ってるけど、俺と雅紀にぃ、お互いに何も切り出せずにいたんだよね
けど、これだけは聞いて確かめなくちゃ
潤「雅紀にぃ『俺の方に向いてくんないかな?』って。『潤に対して思って来た俺の方を…向いてくれる気持ちは無いかな?』って 言ったけど、翔の事いいの?」
雅紀「ちっちゃい時から潤は、俺には、色々言って来たり、喧嘩したのに。翔を意識する余り、一歩引いた感じで付き合ってたじゃん?で、俺もさ、潤とは、そんな風に付き合えるのに。翔とは穏やかな気持ちで接する事が出来たって言うか…」
潤「翔…が好きだからでしょ?」
雅紀「逆だね。初めはそう思ってたけど。俺と喧嘩しながらも、潤の視線の先には翔が居たんだ。俺の方に、潤の気持を。俺の方に向けるにはどうしたら?って考えてるウチにね。俺の心の中には潤がさ、居たんだよ」
潤「翔はさ?俺達のさ『想いに応える事は出来ないよ』って、オーラ出してたじゃん。で、パリに 気持ちの整理付けようかな。って思って行ったんだけど。翔が結婚するって言っても。二宮くん、大野くんの存在が現れても。胸がギューってならなかったのに…反対に パリで雅紀にぃ、彼女出来たかな?とか思った時は、ギューって…」
雅紀side
これって脈あり?って思っていいの?確かめて見よう
雅紀「潤…ダメ。受け入れられないって思ったら、殴っていいから…」
潤「何の話?」