蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第322章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ17
-製菓調理専門学校 保健室-
潤と二人、保健室に案内してもらって
-コンコン -
軽くノックして扉を開けた瞬間
和也「翔センセ、学校辞めるなんておっしゃらないで下さい」
智「翔センセ、またオイラ達に、お菓子作りの楽しさを教えて下さいよ」
翔「ありがとう 。でも、もう俺は…無理なんだ。根本的にお菓子作るには大切なものが欠けてしまったから… 微妙に感じる事は出来るけど 味覚がもうバカになっちゃってんの。ね?無理でしょ?二宮と、大野なら立派なパティシエになれると思うよ。 退職願も出しちゃったし。短い間だったけど二宮と大野と…俺楽しかった。ありがとね」
入り口の戸を細めて、3人の会話を聞いてた俺と、雅紀にぃは、お互いを凝視しちゃって
智「…翔センセ… それでも、学校に残って欲しい。じゃなかったらオイラ達は…」
和也「俺達、逢えなくなっちゃうじゃん… 例学校辞めるにしても、これからも俺達に逢って下さい」
俺と潤は、保健室に入る事無く、翔に逢う事無家路に向かう車の中にいたんだ
潤「何だろう?二宮くん、大野くんだっけ?二人は、翔の事が 好きなんだな。って分かるんだけど、別に心が痛くないって言うか…」
雅紀「潤は、優しいからな。二宮くんと、大野くんとが、翔を幸せにしてくれるなら?って考えちゃったのかね?」
潤「そうなのかな?最初から、翔の選択肢の中に、俺はいないって。ずっと、思って来たからかな?それよりも…」
雅紀「それよりも… いつかきっと、俺の方に向いてくんないかな?って、潤に対して思って来た俺の方を…向いてくれる気持ちは無いかな?」
翔&和也&智side
和也「これからも逢いたいってのは、生徒と先生として逢いたい。っていう意味じゃありませんよ?俺、翔センセが好きです」
智 「オイラも。翔センセが好きです。そういう関係になって、これからも逢いたいって、いう意味ですからね?」
翔「二宮、大野… 冗談はやめてくれないか?」
和也.智「 一世一代の告白。冗談じゃありません。翔センセ…好きなんです」