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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第320章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ15


  和也.智side
 
 3人で語り合った、 調理実習室

 これで、翔センセと、少しは距離が縮まったかな?

 そう思ったのに 

  それから少しして、翔センセが


『しばらく櫻井先生は、お休みされます』


 校長先生から直々に、お達しが


智「 連絡先とか、教えて貰っておけば良かったね」

和也「今のご時世 教えて下さい。って、言って教えて貰える訳無いしね(学校に)」


 2ヶ月後 


 2ヶ月 、学校お休みされて、久しぶりに翔センセが学校に…


和也「翔センセ… 何があったんだろう?」

智「校長先生と、何を話されているんだろうね?」


 久しぶりに 再会した翔センセは

 元々色白なのに… 青白いと言うか顔色も悪いし

 
 痩せてしまったのか、華奢な身体がさらに華奢になっちゃって

 
 翔センセ何があったんですか?


 -校長室 応接室-

《退職願》

翔「2ヶ月間休みを頂いて、我が儘を聞いて頂いた上、籍を残して頂いたのに… 本当に申し訳ないんですが退職させて下さい」

翔汰「とりあえず、お預かりしますね。返事はもう少し待って下さい。私は、櫻井先生とずっと話をしたい。と思ってました。ここからは 、校長と、講師としてでは無く、プライベートな話を しましょうか?」

翔「校長先生?」


翔汰「私は、自分のした決断を後悔しました。 かつて、深く愛した女性に瓜二つで。名前にも『翔』の字が。翔花と、私の翔汰の名前と同じ。『翔』の字… 20年間、 貴方の息子という存在を、知らぬまま。貴方に捧げるべき愛を捧げる事をしてこなかった 。愚かな父親… 本当にごめんなさい」


 俺は、目の前の男性の話を、どこか他人事の様な感じで聞いていた


 この人が父親…


 けれど、自分が少なくとも、母親には望まれて生まれてきた事だけは分かった

 
 母親の話が正しかったのだと


 俺と、母の今を知るために、色々調べたり動いて下さった事は伝わって来たから


翔「お話は、分かりましたした。『 母と、貴方に望まれて生まれまれて来た人間だ』と知る事が出来ただけで。俺は… すみません。話を戻しますね。俺は、製菓調理専門学校の講師。としては、務まらない致命的欠陥が…ですから、退職させて下さい。お願いします」

 
 








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