蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第275章 追憶のキミ 恋人達編4
-和也のマンション-
和也side
翔『長い長い夢を見てた…』
翔ちゃん目覚めたあの日。そう呟いたんだ
1ヶ月リハビリを頑張って、退院したんだ。翔ちゃん
そして俺と、大野さんが
和也『翔若様』
智『翔若君』
と、言ったんだけど
翔『400年前の…?和也と、智?あれ?二宮さんに大野さん?』
相葉の話だと 前日の事とか、リセットされるって聞いてたけど
何気なく呟いたんだろうけど、翔ちゃん
400年前の和也と、智。現代の、俺と大野さんの事を認識しているって…
和也「翔ちゃん、400年前の、あの日の思いが俺の。イヤ。和也の思いが… 翔若様にもう一度逢いたいという思いが、こうして。俺と、翔ちゃんを再び巡り合わせたんだよね?これって運命だよね?」
翔「何回も、教えてもらったから、400年前の事は理解したけど… 何度聞いても、今この時代に俺と、二宮さんが恋人同士であるという事は思い出せなくて… それって本当なんですか?」
和也「本当だよ」
翔(…)
ズルいって分かってる
それでも俺は… 翔ちゃんを 愛してるから… 400年前のあの日の
翔若様とお呼びしていた時からずっと… お慕いしていたんです…
翔「…たとえ事実でも、俺が覚えてない事は無効ですよ」
何でか翔ちゃんは、400年前の事も、今の事も
翔「覚えていない」
って…
和也「翔ちゃんが忘れても。俺が翔若様と、翔ちゃんを覚えています。では、新しく恋人として初めませんか?再び恋人同士として毎朝を 迎えられるなんてこんなに幸せな事ないと思いませんか?」
翔side
そうか…
400年前… 何かを伝えたくて翔も、和也も、智も
そしてお互いを忘れたく無くて
再び生まれ変わって逢いたかったのかな?
って
漠然と感じたんだ…