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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第214章 ずっといっしょ…12


 -○○第1病院 2棟 3階 45号室-

 -コンコン-

「はい……」

 中から女性の返事が聞こえて…… 俺はその扉を開けて……

 智「姉ちゃん……」

 和也「お姉ちゃん……」

 10年ぶりに再会した姉との再会がココ(病院)って……

 案外近い所に居たんだって……

 智「姉ちゃん何で…… どういう事だよ?」

 和也「智にぃ…… お姉ちゃん逢いたかったよ……」

 いつだってオイラ達はそう。オイラがテンパればカズ冷静だし。カズがテンパってたらオイラが冷静になって……

 めったに動揺しない智にぃが、テンパって、お姉ちゃんをちょっと責めるような言い方した事を悔いて

 智「姉ちゃんゴメン……」

 って小ちゃく呟きながら涙ぐんでて……

 和也「お姉ちゃん? 俺も怒ってるんだからね?」

 智絵「智。和也…… 逢いたかったわ…… 本当にゴメンね……」


 その瞬間、ちょっと姉ちゃんに抱いてた恨み…… じゃないや…… 何だろ? 不信感? みたいなのがスって消えて……

 姉弟3人抱き合って涙して

 怖かった…… けど、お姉ちゃんは今なぜ? 入院しているかとか、どんな生活をしているか聞いて

 智絵「幸い…… そこまで深刻な状態になって無くて…… もうすぐ退院出来るし。病気になって急に怖くなって。それに翔の為に地元に…… 貴方達の近くに行きたい。って思うようになって…… 戻って来たのよ。ここには8月からお世話になってるの。翔が働いているから」


 和也「お姉ちゃん翔ちゃんは? 俺と智にぃ、ここで翔ちゃん見掛けたの…… 違う場所でも……」

 そう。その場には翔ちゃん居なくて……

 智「姉ちゃん、翔ちゃんの今の世界生活サイクルありえないよ。今に倒れちゃう……」

 偶然…… いや必然だったんだ。再会は…… お姉ちゃんがこの病院に入院したの、俺と智にぃが居る。って分かってたからじゃ無いし

 翔ちゃんの手帳を見せると……

 智絵「ヤッパリ…… あの子…… 貯金を切り崩して生活しているからとか…… 私に…… 最近疲れた表情してたから…… 心配してたんだけど……」

 姉ちゃんの病室に来る道すがら、カズに見せてもらった手帳には……

















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