蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第208章 ずっといっしょ…6
和也side
とある日のAM08:30頃
先輩医師「オペお疲れ様。大野すげえ飲み込みが早いから凄い助かってる。指示にも的確に動いてくれるし。昨日は帰る寸前にオペする事になったんだ。ちょっとオーバーワーク気味だしな。帰れる時に帰っとけ。体調崩すと大変だから」
和也「はい。ありがとうございます。お言葉に甘えて帰らせて頂きますね」
この4月から、地方の病院に勤める事とになった俺。地元で居心地も良いし。病院のスタッフは、都会と違って温かい感じがして…
すげぇ、良い職場に勤められて良かった
って。俺思ってるんだ
荷物まとめて医局を出た時、フロアにモップを掛けている男の子が視界に入って
その子さ、8月から勤め始めたみたいで((看護師情報(女性))
今みたいに朝たまに見掛けるんだよね
俺、ちょっと気になってるんだけどさ。俺が他の用事で急いでいたり、気付くとその子が居なかったりで…
-別の日- AM01:00過ぎ
オペが無事終わって、当直医に引き継ぎして
和也「やった!今日は家で眠れる…」
コンビニで、酒のつまみでも買って帰ろうと、店の中で欲しいもの選んで、レジに向かいながら
(あれ?あの子だ…)
和也「バイト… 掛け持ちしてんの?」
いつも、見掛けたの一瞬だったからさ、良く顔も分からなかったの
けど…
その子の名札を確認して…
(ヤッパリ…早く智にぃに伝えなきゃ…)
-トゥルルル-
その時鳴った携帯電話。タイムリーな人からの電話で…
智『で、その子絶対にさ…』
和也『そっか… 智にぃも見掛けたんだ。きっと俺の見掛けた子と同じ名前の子だよ…』
俺が確信した1時間くらい前に智にぃも…
俺と智にぃ。家賃とか、その他もろもろで同居してんだけど
-智.和也マンション-
和也「明日、俺休みだから酒飲むけど。智にぃ、良いかな?」
智「オイラも休みだから。飲みながら話そうカズ」
和也「…あの子… 翔ちゃんだよね?智にぃ?」
智「うん。翔ちゃんだよね?カズ…」
小学3年だった翔ちゃん。当たり前だけど成長してんの
でも名前が同じだし、顔立ちに面影が…
智.和也「やっと逢えたね。翔ちゃん…」