第190章 エースの涙17

　何だろう？　悲壮感漂ってるのって、俺と、大野さん、松本先輩、相葉先輩だけで……

　櫻井先輩の

『絶交だから』の言葉に、ナンカ可愛いなって俺思っちゃってたんだけど


　けど、心配でさ。休み時間に交代で、櫻井先輩の部屋前にオイラ達は……

　で、その状態が三日となると、流石にね……

　和也「何やってんだろ？　時々さ、パソコンかな？　カチャカチャって音がすんだよね」

　潤「もう限界だ。いくら何でも長過ぎる!　寮長の権限を、使わせてもらう。合鍵で開けるからな!　翔」

　皆で、部屋の前に集まって、松本先輩が部屋の中の櫻井先輩に叫ぶと


　-カチャ-

　和也.智「櫻井先輩？　その髪型どうしちゃったんですか？」

　雅紀.潤「翔ちゃん？　（翔）？」

　翔「そんなに驚く事ないじゃん？　高校野球は丸刈りにしなきゃ」

　潤（そうなんだけどさ……）

　公式の試合の時に、丸刈りにすれば良いよね？　って緩いルールで来たけどさ……

　雅紀「翔ちゃん似合うね。ボーズ。暑いから俺もボーズにしよっと」

　和也「俺達もボーズにするよね？」

　智「当たり前じゃん」

　潤「翔……」

　翔「松本先輩、そんな深刻な表情するのやめて下さいよ。さっきさ。今井先生にもOKもらったんだけど、俺野球部のマネージャーとして裏から支える事に決めたから」


　そう言って櫻井先輩、廊下じゃ何だからって俺達を、談話室に誘うと