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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第169章 秘密の館の秘密の住人 真実編4


 雅紀と潤の離れ

 翔の部屋から、戻り疲れたのもあって、寝室で話しているんだけど。何だろう? いつもと雅紀の様子が違うように感じられて

 雅紀「潤おいちゃん、ボクお母さんが亡くなった時の事、余り覚えて無くて…… それってお母さん可哀想だよね」

 潤「雅紀…… 余りに悲しい思いをしたんだ。姉上もそんな風な事思ってないと思うぞ」

 覚えていないのなら、思い出さない方が良いんだ…… 卑怯にも雅紀と翔の目の前で……

 潤「四人の犯人は、17年も前からずっと、貿易の仕事での取引をわざと失敗して、兄上の信用を失わせようとしたり。私の部下として働いている者達に、私が大野家を継ぐ気になる様に、私に働きかける役目をする様にと脅したり。翔の母親との関係で揺さぶりを掛けたり。色々暗躍して。私達兄弟を分裂させる事は無理だと思ったのか…… 遂には雅紀と翔達自身に危害を加え様と。智と和也にも危害を加えるかもしれない。もう私と兄は許す気などサラサラ無くなって……」

 雅紀「だからボクと翔ちゃんを懐に入れて、守ってくれようとしたんだね?」

 潤「ああ。姉上と、翔香さんに、ハッキリと『我々に大野家の会社の権限全てを、受け渡す様に』と本来の目的をバラして。その事を兄上と私に働きかける様脅して……」

 雅紀「お母さんも翔香さんも屈しなかった…… だから……」

 そう言って、雅紀は意外にも涙を見せる事は無くて

 そうだ。雅紀の言っていた解せない事を聞いてみよう






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