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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第168章 秘密の館の秘密の住人 真実編3


 静かに涙しながら聞いていた翔ちゃんが、弾んだ声で

 翔「和也くん、智くん、ゴメンね。ちょっとベッドから降りてくれる? 

 そう言うと翔は、私と和也をベッドから降りる様に言って

 ベッド脇の子箪笥から、鍵を取り出してベッドの上の布団を捲って鍵穴に差し込んで

 カチャッと開いて、ベッドの中間の部分、人が一人通れる位の…… 正方形の空間

 扉が上の方に開いて、薄暗い階段を登って来たのは

 雅紀「翔ちゃんっ!」

 智「雅紀。良かった…… お前も目を覚ましたのか……」

 和也「やっぱり正解でしたね。雅紀様と、潤様の離れに行くにはここから出入りを……」

 それより…… 再会を喜んでか、ヒシッ抱き合っている

 和也智潤「翔(様)、雅紀(様)! 離れなさい!」

 ん? 

 一通り再会を祝し、落ち着いた所で

 潤「智と、和也にこんな話をさせてすまなかった。後は私が……」

 潤「半年前卑劣な奴らは、姉上と、翔香さん。それぞれに、相手が 《事故で重体に》と嘘の電報を…… 時折、雅雄さんや、和也の父親の文也、私に、兄は意見交換や対策を練ったりしていたんだけど。それを利用されて……留守の時に二人は呼び出されて……」

 雅紀「お父さんも」

 智「叔父上も我が大野家を」

 和也「乗っ取る気なんてサラサラないですしね」

 翔「犯人側が思った様には、事が動かなかった……」













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