蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第167章 秘密の館の秘密の住人 真実編2
17年前の因縁を利用して、動き出した奴らを洗い出す為に私と兄は……
兄と二人対立していると和也、智、雅紀、翔をに嘘までついて、働きかけて来たというのに……
潤「私は姉上を…… 翔の親を…… 今回だって……」
雅紀「おいちゃんは、ボクと翔ちゃんを守ってくれたよ? 助けてくれてありがとう」
潤「雅紀……」
翔.和也.智side
智「翔!」
和也「翔ちゃん!」
三日間眠っていた翔ちゃん。智様と
智と二人、翔に抱き付いて……
翔「和也くん…… 智くん…… ゴメンなさい。智くんのお母さんから、お館様を…… 僕のお母さんが……」
智「それは犯人達の、全くのデタラメだ」
和也「お館様は、翔ちゃんのお母様の事も、智様のお母様の事も、愛しておられたんです」
智「父が本当の事話してくれたから、 聞いてくれるか?」
翔「ウン……」
智「父と母は、仲が良かった。私を身籠った後…… 良くある話だ。父は、その時期に屋敷に働いていた母より二つ下の翔の母親に、心を奪われたんだ。父は26。母はハタチ。翔の母親が18。祖父から会社を受け継ぎ、頑張らなければならない時期だったのに、今回の犯人達に、17年前の事を知る者達に、弱みを握られたんだ」
和也「私の父は、その者達から翔ちゃんのお母様を守る役を…… 雅紀様のお父様は、実は、このお屋敷の板前だったそうです。それで雅紀様のお母様と恋仲に。そして、智様のお母様と、翔ちゃんのお母様。雅紀様のお母様そして、吾妻さんはとても仲良かったそうです」
智「美貴子さんは、産後の肥立ちが悪くて亡くなった私の母に代わって、ずっと私の事を守ってくれたんだ。メイドの役割以上に、私に色々と。勉強も教えてもらったし、様々な事を教わった。だから私にとって、美貴子さんは母親の様な存在なんだよ」
翔「お館様は、僕と雅紀くんを守る為に、それぞれ安全な場所に……」
智 「半年前まで、父は細心の注意を払って……雅紀と雅雄さんには、村での生活を……」
和也「翔ちゃんと翔香さんには、ここから少し離れた場所で……」
智「美貴子さんも、衣類や他にも様々な事を裏で手伝ってくれて…… それなのに……」