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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第162章 秘密の館の秘密の住人 12


 潤side

 翔と雅紀を見ていると、やさぐれそうになる心が洗われる感じだ……

 和也と智は年齢の割りに大人びて……まぁそうさせたのは周りの大人だもんな……

 村人達「潤様。子供は子供らしくが一番だがや。なぁ? 四人して動物たちと戯れて遊んでる姿はやっぱ年相応に見えるですだで」

 潤「本当に……」

 雅紀「潤おいちゃんも遊ぼう?」

 潤「おう!」

 雅紀に掛かると、色々なシガラミで動けなくなっている私達大人がバカみたいに思えてくる

 一遊びした後、智と和也が


 智「父上に聞きたい事があるし、4時(16時)には戻られるそうだから行ってくる」

 和也「私も、父に話を聞きたい事があるので行きますけど……」

 雅紀「任せて!翔ちゃんはボクが送るから!」

 翔「そんな…… 悪いよ。雅紀くん。僕一人で帰れるから……」

 潤「諦めろ翔。過保護な3人に掛かったら…… お前は少し人に甘えなさい。な?」

 ウンウン。と頷いている3人を見ながら村人達と笑っていたのだが

 この余りにのほほんとした時間のせいで忘れていた……

 私は兄の本当の想いを話す為にここへ来たんだった

 だが、恐らく兄と和也の父親が二人に話す事は同じ内容の筈だから

 夜にでも3人で話す事にしよう……


 翔side

 翔「ありがとう。雅紀くん」

 雅紀「いいよ。そんなの!それより少しだけ翔ちゃんの部屋に上がってもいい?」

 翔「いいよ。吾妻(アズマ)さんに鍵もらって来るね!」

 僕が部屋から、雅紀くんと潤さんの家に行く時、ある場所に鍵を掛けて、その鍵はお屋敷で働いているメイドの吾妻さんに預けてるんだけど……

 吾妻さんは、僕がこのお屋敷に住むようになってから、ずっと僕の味方をしてくれた人で……

 僕はとっても感謝してるんだ

 美貴子「翔ちゃん……」

 翔「吾妻さん?どうしたの?凄く顔色悪いよ? 具合悪いなら休んだ方が……」

 美貴子「私は大丈夫よ。翔ちゃん…… それより…… あの……」

 凄く歯切れの悪い吾妻さんが、気になったけど…… 僕は雅紀くんと部屋に入ろうとして

 翔「開いてる…… 掛け忘れたかな?」

 雅紀「翔ちゃん…… ボクやな予感するんだけど」

 雅紀くんのやな予感が的中したみたい……


 部屋に入るとそこには……











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