蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第147章 夢でしか逢えない 恋人達編2
和也&智
和也『翔ちゃん、俺が翔ちゃんを守るから……』
智『翔ちゃん、オイラが翔ちゃんを守るから……』
チュッ
ってもう1回軽くリップキスをして……
俺が翔ちゃんの左手を
オイラが翔ちゃんの右手を
握って……
―トゥルルル―
そんなタイミングで鳴った翔ちゃんの携帯電話
翔ちゃん、微動だにせず話しを聞いてんの
翔『ゴメンなさい…… 用事が出来たから僕帰りますね』
和也.智(……)
和也「智くん? 翔ちゃんと次の約束とかしたっけ?」
智「翔ちゃんと、してないかな? カズ」
俺、思わず頭を抱えて……
和也「あ! 翔ちゃん、木曜日夕方にスーパーに一週間の買い出しに行く。とか言ってなかったっけ?」
智「言ってた! 一週間分だから凄い重いけど寮で食べるより、自炊の方が僕と潤ちゃんには助かってるからそうしてるんだって!」
ちょっと、絶望的な気分になってたオイラ
まだ…… 希望は残ってる
携帯の番号はね、教えて貰ってるんだけどね。何でか連絡取る事をしなくて、木曜になるまで我慢して……
翔ちゃんを、スーパーで待ち伏せ…… じゃなくて偶然スーパーで会ったテイを装って
和也「翔ちゃんと話がしたいんだけど潤くん良いかな?」
凄く嫌そうな顔した潤くんだったけど
智「潤くん寮まで送るから。ほんとごめんね」
潤「大丈夫です。雅紀先生に迎えに来て貰うから」
まぁくんから潤くんと『仲良くなりたい』って聞いてはいたけど
まぁ、潤くんに雅紀って呼ばれてんだ
思いが通じたんだね? 良かった。って思ったんだ