第670章  涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-9

　その日の夜

　翔のアパート

「アッハッハッハッ!」


　翔ちゃんは。

　今日のオイラの。

　今日の俺の。

　家での家族とのやり取りが（特に姉ちゃんとの）いたくお気に召したみたいで。


　翔「姉弟って、面白いんだねぇ。カズが口で負かされそうにさ。サトのトコは、押し切られる感じ？　俺、 一人っ子で兄弟いないからさ。まぁ、雅紀にぃと、潤にぃは兄みたいなもんだけどさ」


　和也「面白くないですけど。口は悪いし。勝ったのなんか数えるほどですよ」


　智「面白くないよ。有無を言わせず押し切るし。勝った事ねぇっす」


　智.和也「お兄さん良いなぁ。雅紀さんと潤さんは、優しいですもん。翔ちゃん!　今度は翔ちゃんのご家族に話を聞きたいんですけど!　翔ちゃんの子供の頃の話!」


　少し、からかい過ぎたみたい。次は俺の実家にカズとサトを招待する事になってしまいました。