蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第668章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-7
和也「翔ちゃん、完璧な人間なんていないんだよ? 俺だって日々ケーキを作りながら、この味でお客様にお出しして大丈夫かな? って不安なの。 完璧じゃないから仲間がいるんじゃないですか?」
智「うん。完璧じゃないから、仲間と一緒にケーキ作ってさ。この味でお出しても良いかな? って 。不安だから味を確かめてもらってさ。 これなら心配ない。って状態に仕上げてお出ししてじゃん!」
雅紀.潤「そういう事!」
翔「え? 雅紀にぃ、潤にぃ? 何で?」
雅紀「 合鍵で入って来た」
翔「じゃなくて!」
潤「肉じゃがのいい匂いがしたから」
雅紀「慰労会! 『今日は頑張ったね会!』をしようと思って!」
潤「押しかけて来ました!」
翔side
俺、何一人でグルグル考えてたんだろう?
苦しかったら。 辛かったら。怖かったら。助けてくれる仲間がこんなにも身近にいるのにね。
(美優花、涼優花、風優花……俺ってバカだね……)
智「奥様と娘さん達は、旦那様と、パパの幸せを祈っておられると思います。あ、あの……グスっ……」
和也「苦しかったら泣いて仲間に助けを求めなさいって。そうじゃなきゃ、翔ちゃんが壊れてしまう……グスッ……」
雅紀「お墓参りに行かせてもらったの。俺。『翔のこれからの人生のお手伝いをさせて下さい。守ります。』って。美優花ちゃん、涼優花ちゃん、風優花ちゃんと約束したんだ」
潤「俺も。聞こえたんだよ。美優花ちゃんの《翔は一人で頑張り過ぎる所があるから助けて上げて下さい》って声が。涼優花ちゃん、風優花ちゃんも優しく笑ってたよ」
翔「ひっ」