蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第667章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-6
雅紀side
「くぃーむ、ピンクだぁ」
小麦粉アレルギーだという四歳の女の子。舌足らずに首を傾げてるのが可愛くて。
雅紀「クリームに苺を入れたんだよ」
「あまーい!」
ホットケーキミックスで作ったからか。小麦粉で作るより甘味が増したのか。 子供達にも好評だったみたいで嬉しくて。
潤side
潤「生クリーム使ってないから大丈夫だよ」
子供達は、自分達の身体の事をきちんと分かっているだろうね。
潤「豆乳でクリームを作ってみたんだ」
不安そうな顔をしている子に伝えると、 嬉しそうな顔をして美味しそうに食べてくれるのが幸せで。
翔side
翔「お豆は使ってないからね。米粉…… お米から作った粉でケーキ作ったから大丈夫だと思うよ」
十人の子供達のウチ二人が、牛乳アレルギーの子。小麦粉と大豆アレルギーを持っていて。
翔「 今回は 、ホットケーキミックスで作ったけど、甘いもの苦手な子供達だっているだろうしね」
智.和也.雅紀.潤「うん」
ここ、山風の家には苦手だった子もいなかったけど。そういう方達へのケーキも考えなきゃなぁ。
そんな事を思ったんだ。
「とっても嬉しいです! 本当に皆さんありがとうございました!」
『私達は、 自分でお金払って買いますから。 一緒に作ってもらって良いですか?』
打ち合わせの時にね、『今話題の店だから!』と、ケーキ職人冥利なお言葉を頂いけてさ。職員の皆さんは、今 一緒に子供達と苺のショートケーキを食べているんだ。