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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第666章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-5


翔「雅紀にぃケーキ作りの方にも入れる?」

 雅紀にぃに尋ねると、俺の顔をジッと見つめる雅紀にぃ。しばらくすると。

雅紀「OK! 子供の頃から"ケーキを売る人"が夢だったけど、それにはまずケーキの事を知らなきゃでしょ!と言う事で調理製菓専門学校を出てますからね。大丈夫!」

 面白ろ可笑しく返してくれて。

翔「良かった2対2で厨房とホールに別れるのに組み合わせのバリエーションが広がる」


 そう言うと

和也「翔ちゃんは?厨房には入んないの?」

智「オイ!カズ!」

和也「何?智だって同じ事思ってるでしょ?」

潤「和也くん智くん落ち付けって!」

翔「皆ゴメン。児童養護施設との話し合いとかが落ち着いたら厨房にもホールにも入るから」

雅紀「うん分かったよ」


 サトも、カズも、雅紀にぃも、潤にぃも。俺がケーキ作りをしない事から逃げているって感じてるんだ。だって『ホールには入んないの?』とは聞かないから。俺の答えに納得はしてないだろうけど、それ以上は聞いてくる事はなくて。皆には、悪いとは思ってるんだ。それに……いつまでも逃げてはいられないよね……

 フリージアの営業をしながら、仕事終わりや、休日にまで アレルギー用の ケーキの試作品を作ってくれる四人には感謝しかなくて。

翔「店でも販売したいよね。子供達はホットケーキミックスで作った方が喜ぶかな? 生地が甘くて。生クリームの代わりに、豆乳クリームを使ってさ。豆腐だから女性はヘルシーで喜ぶかもね」

 口先ばっかで、 厨房に相変わらず入らないでいる俺の思いに見事に答えてくれたカズ。サト。雅紀にぃ。潤にぃ。(ホールには入る事にした)


雅紀「アレルギーの無い人達にも、好評だね。」

潤「カフェでも、豆乳クリーム使用のケーキセットを頼む人が増えて来てるし、テイクアウトでも」

和也「アレルギーのある子供に、『家でケーキを食べさせてあげられます。ありがとうございます』って 感謝して下さるお客様もいますしね 」

智「 来週いよいよ、児童養護施設の子供達に ケーキを届けるんだよね?喜んでくれるかな ?」


 フリージアは、新しくできたお店。ってのもあるんだろうけど。順調な滑り出し。そして、児童養護施設とも、仮契約を結ぶ事が出きたんだ。

 子供何が喜んでくれて。契約が本決まりになると良いな……
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