にんかつ!〜もうっ♡そんなに入れちゃらめぇっ♡♡〜
第3章 リビングとマットレスとダイニング
「50点。ハァ…有羽はダメだな。ダメな子だ」
「そんなぁ…ぅええ…」
「なあ、おい。カマトトぶってんじゃねえよ。そんな顔してオレを誘ってるくせに」
きゅう、っと秋也は有羽の両の乳首をつまみ上げた。
「ヒャうっっ♡」
「こんなに乳首固くして、何期待してるんだ?オレのちんこのことしか考えられないんだろう?有羽はエロい女だもんなあ。くそっ…、ハァ。ギュウギュウ締め付けやがる。そんなにコレが好きか。なあおい、言ってみろよ、オレの何がどこに欲しいんだ?好きなんだろう?言え!言うんだ!」
秋也の目が細くギラつき、有羽の体を刺す。
秋也は本来暴力的な男ではない。それは有羽にもよく分かっている。
有羽が秋也の大事にしていたコップを割ってしまった時も、楽しみにしていたTV番組の録画を忘れていた時も、朝食のアジを焦がした時も、バーゲンで大量の荷物持ちをやらせた時も、秋也はいつも「いいさいいさ」と笑っていた。
その秋也が双眸を鋭くし、乱暴な言葉を浴びせてくるのは、決して有羽が憎いのではないのだ。それは有羽にもよく分かっている。
──もっともっと、私にえっちになって、って。そういうことだよね、秋也くん。
そうとも、2人は今子づくりのためにセックスをしているが、事務的に義務的にパコパコしている訳ではないのだ。心底お互いを愛していて、心底その体を欲している。肉欲の炎を燃え上がらせて、真の愛の結晶としての我が子を求めている。
その前には、どんな虚栄も取っ払って、本能のままにまぐわらねばならない!
──ああ、秋也くん。好き。私秋也くんが好き。いっぱい好き!
有羽は何かを決意するように眉根にシワをを寄せると、大きく口を開いた。