第27章 Tea Break 2杯目
ふぅ、無事春日山城に着いた。長旅で疲れたな。皆、ただい……
ズバン!
うわっ、謙信様、いきなり斬りかからないで下さい。
「お帰り、佐助」
ただいま戻りました。ってあれ? 目が笑っていないような。
「安土で何をしていた? あの女は? 何故に俺の出番が無い」
あ、いや、その……
「謙信様はまだ良い方ですよ! 俺なんて名前すら出なかったんですから」
幸村……ごめん。
「謝るなよ! 余計惨めになるだろうが!」
舞台が安土だったから……春日山は遠すぎた。辛うじて信玄様に代表で出てもらったんだ。しかも番外編のみ。
「そうだぞ、幸。俺だって天女と栗饅頭しか食べていないんだ。邪魔も入ったしな」
信玄様、さりげなくトドメを刺さないであげて下さい。あ、幸村! 何処へ……。出て行ってしまった。暫くそっとしておこう。
「佐助。今宵宴を開く。その時にでもじっくりと話を聞こう」
は、はい、わかりました。
「梅干しは切らすな。次に杏子など出したら許さん」
承知しました。買っておきます。
今日の宴も賑やかそうだ。
さてと……
武将インタビュー如何でしたでしょうか? 少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。以上、インタビュアーのS助でした。早速、梅干し買い付けに行ってきます。
では、これにてドロン。