第22章 文
『愛しの光秀様
苛められるの、別に好きじゃないですからね……! 誤解です……!
まず、誰にも見つからないようにと思い、夜になるのを待って、行灯の明かりを消して褥に潜り込みました……
光秀様が隣で笑う姿を想像します。
そして光秀様がいつもしてくれる事を思い出して……
乳首を、摘まんでみました。
でも……
感じないわけではないけれど、あまり気持ちよくなかった、です。
光秀様に触れられるから気持ち良いんだってよくわかりました……
早く、貴方に触れて欲しい。
光秀様の事を思い出しながら、暫く胸を揉んで乳首を摘まむというのを繰り返しました。
少しずつですが、感じてきます。報告をしなければならないという事が、まるで貴方に見られているような気分になります。
次に、秘豆に触れてみました。敏感な所だから、少し声が出てしまって…慌てました。周りを見渡して人気が無いことを確認します。
続けて触れていると、だんだん気持ちよくなってきて……
濡れて、きました。
光秀様がいつもするように蜜を指で掬い、円を描くように触れていたら、貴方の指の動きを思い出して、貴方に触れられているようで、気持ちよくて、指が、止まらなくなってきて
イってしまいました……
声が抑えられなくて、必死で衾を噛んでいました。
イくのは一回だけだという命令だったので、昨夜はそのまま、悶々としたまま、眠りに付きました。
起きてから、忘れない内にと思って朝からこの文を書いています。
思い出しながら書いていたら、また濡れてきた気がします。
恥ずかしいし、なんだかモジモジします。
……ひどいです。
こんな状態でずっと待てと言うんですか。
意地悪……!
直ぐにでも貴方が欲しい。
強く抱きしめて。口づけて……
逢いたい。
早く、帰ってきて。
でも……無茶はしないで下さいね……
さえりより』